薪ストーブは室内焼却炉か?

なにで造るのか

 実はアズも10年位前から薪ストーブを使っています。

 上記で書いてきたように薪ストーブは「趣味で火を愉しむための器具」なのですが、私の使用理由はちょっと違っています。

 すべての建築現場を無垢材だけで建築しているアズでは、現場で出る廃材のすべてが優良な薪になります。

 そこで廃棄物として処理すれば有料の産業廃棄物となるだけの廃材も、薪としてちょっと手を加えて再利用する事で、自家製の環境サイクルとなり資源の再利用にもなるのです。

 ただ困った点がひとつあります。この建築廃材の木材は主に針葉樹なのです。

 薪として優良なのは、ナラ材やクヌギ材のような広葉樹です。

 この二つの材の相違点は、燃焼温度の違いです。

 針葉樹だけで燃やす場合は燃焼温度が高すぎて、ストーブそのものをかなり傷めてしまうのです。

 そんな過酷な使い方を見て「それは薪ストーブじゃないよ。」などとも言われてしまうのですが、趣味と廃材利用・・・正解はどちらなのでしょう、案外難しいものです。