循環型社会の家造り-35
2019.02.02
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ブログ
国は、省エネルギーを目的として進めた高気密化が、換気性能という矛盾する機能が必要だと知ったとき、24時間エネルギーを使って機械を回させることで解決しようとしました。
気密化を進めれば進めるほど、換気の必要性が増すのとおなじように、省エネルギーを推進するために始めたものを継続するために、更なるエネルギー消費を求めるというパラドックスに陥ってしまったのです。
これが省エネルギーを「アクテイブ」に進めた帰結です。
今こそ必要なのは「パッシブ」な思考なのです。
全体を冷静に眺めてみれば、究極の気密住宅に余分な機械を付けて危険な生活を強要しなくても、従来どおりの適度なスキマ量を容認した工法の木造住宅であれば、それだけで必要換気量は確保できるのです。
また、生活習慣の中で家を密封化することなく、程よく窓空けや換気を心掛ければ、たとえ危険な高気密住宅に住んでいようと機械を回す必要性はないのです。
生活習慣が「パッシブ」であれば、過度の機械設備すら必要ではありません。