循環型社会の家造り-66
2019.03.01
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ブログ
4、なぜ今、自然素材なのか?
4-1、シックハウスと化学物質過敏症
シックハウス、化学物質過敏症、アレルギー疾患、インフルエンザの集団感染など、今住宅に起因する健康被害の問題が、次々と明らかになってきました。
その中でも近年、法規制までされ産業界にも多大な影響を与えた「シックハウス」の問題を見てみましょう。
1980年代にアメリカで、新築のビルのオフィスで働く人々が、めまいや吐き気などをうったえる、という事例が数多く報告されるようになりました。
当初は集団ヒステリーかと思われたのですが、オフィスから出ると症状が改善するということで、どうも新築のビルに問題がありそうだということになりました。
調べてみると、新築の際に使われた建材に含まれる多くの化学物質が原因である事が分かりました。
このように《ビルによってもたらされた病気》ということで、「シックビル・シンドローム」(シックビル症候群)と名づけられました。
日本では、最初にこの事例が紹介されたとき、発生したのが新築の家やマンションであったために、ビルをハウスに変えて、「シックハウス症候群」として登場しました。(シックは病気、ハウスは家ですから直訳すれば《病気の家》ということです)