SDG’Sを目指して -2
2021.09.04
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ブログ
地球は常に太陽によって暖められ、同時に宇宙に熱を吐き出しています。地球の表面をおおっている大気は太陽からの光線や熱線を地表まで通過させるとともに、宇宙に逃げようとする熱を捕らえて地球を最適な温度に保っています。それは温室のガラスのような働きとよく似ています。温室のガラスは太陽光線は通しますが、温室から外へ逃げようとする熱はさえぎります。そこで大気のこのような働きを「温室効果」と呼び、この効果をもたらす大気中の二酸化炭素やメタン、フロンなどのガスのことを「温室効果ガス」と呼んでいます。もし大気中にこの「温室効果ガス」がなかったら、地球の平均気温はマイナス18℃になってしまうそうです。まさに生物にとって最適な温度を保ってくれている功労者なのですが、逆にこのガスが増え続けると地球の温度が上がりすぎてしまうという問題が起こってきます。
人類は18世紀の産業革命を境に産業活動が活発になり、石炭や石油の化石燃料を大量に使用するようになりました。その伸びは加速度的で特に第2次世界大戦以降の「温室効果ガス」の排出量は戦前の4倍以上になっています。このため温室効果が過剰に高まり、地球の温度が上昇するという『地球温暖化問題』になっているのです。