SDG’Sを目指して -86【なぜ今、自然素材なのか?】
2021.10.26
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ひとむかし前のすき間風が行き交う建物では、こんな問題はありませんでした。
近年、工法の進歩や国の省エネルギー推進の動きとあいまって、住宅の気密化が進んできました。しかしながら、充分な換気計画がないまま、中途半端に気密化だけが一人歩きしてきた結果、このような室内空気汚染問題が発生してきたのです。
この症状がシックハウスだという、固有の症状はありません。また、個人差も大きく、複数の症状が組み合わされて出てくることもあります。
一般的には、次のような症状がでます。
・慢性的な疲労 ・思考力の低下 ・頭痛 ・注意力の低下 ・意欲の低下 ・寝つきが悪い ・寝起きが悪い ・イライラ ・怒り、感情の爆発 ・発汗異常 ・手足の冷え ・不眠 ・不安 ・うつ状態 ・のどの痛み、乾き ・下痢 ・便秘 ・皮膚炎 ・喘息 ・自己免疫疾患などです。
敏感に反応してしまう要因としては、遺伝的要因、健康状態、環境因子などが作用すると考えられています。
このような意味からはアレルギー疾患に似ているともいえますが、アレルギーが身体そのものに症状が出るのに対して、シックハウスは情緒や神経などに作用することが多いようです。