地域工務店の家造りは本当に時代遅れなのか? ーーー 22. 破壊を伴わない「外科手術」を可能にする構造
2026.03.10
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現代の「高気密・高断熱」住宅の多くは、壁の内部に断熱材を充填し、さらに防湿シートで隙間なく包み込みます。
この構造は、一度内部の柱が腐朽したり、シロアリの被害に遭ったりした場合、壁を大規模に破壊しなければ診断も修理もできません。
対して、昭和の大工が好んだ「真壁(しんかべ)」づくりや、構造が見える造りは、家が自ら健康状態を訴えてくれる構造です。
柱に異変があればすぐに気づき、床下や小屋裏に入れば、どこに問題があるか一目瞭然です。
大工は、将来必ず起こる「経年劣化」を想定しています。
例えば、湿気が溜まりやすい水回りの土台だけを、家全体を壊さずに「根継ぎ(ねつぎ)」という技法で差し替える。
あるいは、瓦の一部が割れたら、その一枚だけを差し替える。
こうした「部分最適な外科手術」ができることが、トータルライフサイクルコストを圧倒的に引き下げます。
行政の資産価値評価では、木造住宅は20〜25年で価値がゼロになるとされますが、大工が直しながら住み継ぐ家は、30年経った頃から素材が馴染み、本当の価値を発揮し始めます。





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