地域工務店の家造りは本当に時代遅れなのか?

2026.03.18
category: ブログ

庭と建築の境界を消す「縁側」の役割最後に、パッシブデザインとしての「縁側」の再評価が必要です。

行政の計算上、縁側は「断熱境界の外側」あるいは「無駄なスペース」として扱われることが多いですが、これほど多機能な環境調整装置はありません。

縁側は、室内と屋外の間の「バッファゾーン(緩衝地帯)」として機能します。

夏は、外の熱気が直接室内に入るのを防ぐ空気層となり、冬は、太陽熱を蓄えるサンルームとなります。

また、庭の木々(落葉樹)と組み合わせることで、夏は葉が日差しを遮り、冬は葉が落ちて日差しを通すという、ダイナミックな環境制御システムの一部となります。

 

大工は、家単体で完結するのではなく、庭の緑や土の地面を含めた「敷地全体の熱環境」を設計していました。

打ち水をすれば、その気化熱で冷やされた空気が縁側を通って座敷へと吸い込まれる。

この一連のシステムは、電気代ゼロ、CO2排出ゼロの、究極のパッシブシステムです。