オーガニックは安全?危険?
なにで造るのか
実際にこういう疑問を持っている方は多いようです。
ことさらに、オーガニック食品は「安全」とアピールする人が多いから、こういう質問がでてくるのでしょうか?
結論を先に言えば、オーガニック食品は一般の食品より安全です。
正確を期せば、「安全性が高い」あるいは「危害リスクが低い」と言うべきなのでしょうが、敢えて一般の食品と比べた場合には、安全だと言い切ってしまいます。
食品の安全は3つの危害要因(異物などの物理的危害、菌類などの生物的危害、農薬や重金属等による化学的危害)が一定以下に抑えられているときに実現します。
このうち物理的危害と生物的危害は、食品衛生法の下ですべての食品の安全性が担保されており、オーガニックが特別すぐれているわけではありません。
しかし、化学的危害リスクは明確に異なります。
オーガニックは田畑で使う資材をはじめ、加工食品の添加物についても可能な限り化学的なものを排除していますから、化学的危害リスクは一般の食品に比べて極めて低くなっているのです。
そうは言っても、オーガニックは「化学物質不検出」を保証するものではありません。
そもそも危害リスクが皆無の食品など存在しません。
あくまでオーガニックと一般食品の化学的危害リスクを比較した場合に「安全」ということです。
というわけで、オーガニック=ゼロリスクは、過剰な期待といえるでしょう。