住宅を無価値にさせる新建材

なにで造るのか

 新築後25年で無価値になってしまう住宅の、最大の特徴は内部のドアや窓枠などの内装材が張り物の新建材であるという事です。

 表面のフィルムだけがきれいに木目などでプリントされている新建材は、厚さ数ミクロンのフィルムの美観にしか値打ちはありません。
 しかもそれらはすべて貼ってあるものですから、いずれは剥がれる運命なのです。

 つまり新建材の内装品は、カッターで傷つけられた瞬間でその価値を失うし、長年大事に使われたとしても最終的には一部が剥がれて何の値打ちも無くなってしまいます。工業品ですから接着性や表面の強度などは日々良くなっているのでしょうが、本質的には30年前と何も変わっていません。

 住宅が資産価値を持って残るとすれば、それは建築物として本物であるという事以外には無いのではないでしょうか?

 世の中に偽物の材料で出来た本物というものはありません。

 その意味で張り物の偽物である新建材の内装品などは、それを使った瞬間から本物である価値を放棄する事になるのです。

 結論から言えば、ドアや窓枠などの内装材に新建材を使わないことが、住宅の資産価値を下げない第一歩なのです。