キャリアとは何か?

2018.08.24
category: ブログ

この歳まで仕事をしてきて、自分自身のキャリアってのは何なんだろうかと考える。

確かに建築のプロとして工務店を30年もやってきたわけだから、家の事に関する専門家だ、とは言えるようである。

もちろんそれを商売の原資としてお金に変えてきたのであるが、実際にお客様に求められていたのは、この建築物の結果だったのだろうかと考えると、何処に頼んでも出来たものを自分にやらせてもらった結果として今があるわけでも無いような気がする。

むしろ、自分が存在した意味をもっともっと強く感じたほうが良い気もする。

つまり、自分だから出来た仕事だったからやらせてもらった、その結果として喜んで生活していただいている、そんな図式が強いお客様がほとんどなのです。

その結果として、建て終ってからのお付き合いが皆様深いのです。会社の成績が・・・・って相談に伺えば本気で心配してもらえるし、当時子供だったお子さんも皆成人するようになっています。

ただ住宅を造ることが商売だけだったら、このようにはなっていないはずです。

この執いような濃い関係は、決して商売という冷たい関係では出来無いことなのです。

この深い関係性をこれから築いていこうとするお客様とこれから出会うためにも、これまでの自分の存在価値みたいなものを、もう少し考えてみても良い気がしています。