何もしない時間の大切さ!

2019.04.25
category: ブログ

さて、現場はGW前の最大のノルマを終え、一足先に何もしない期間に入っています。

この「何もしない」期間という一見無駄に見える期間も、実は建築では大変重要な機関なのです。

建築的にこれを言うと「養生期間」という言葉になります。

つまり、基礎に打設したコンクリートが乾いて固まるまでの期間という感じですが、皆さんはあのドロドロノコンクリートはどのくらい置いておけば固まるのか知っていますか?

固まる、という言葉は建築的ではありませんが、建築的に言うと「設計強度が出るまでの期間」という言い方でしょうか。

コンクリートというものは今ではほとんどが生コンとして納入されますが、すべてが強度、スランプ(作業性を表す数値です)、などが決まっています。

その設計強度は、実際に破壊実験をして実証していますが、3日、1週、2週、3週と期間をおいて実験されます。

その結果打設後3日では50%くらい、1週でも80%くらいの強度しかありません、それが3週以降になるとほぼ100%となり、その後60年くらいで寿命になります。

今ではとても高い強度のコンクリートを打設しますから、打設後1週間くらいで平気で上棟されますが、理想とすれば打設後2週間以上は空けたいところで、それが4週もあれば出来すぎなのです。

今回は大型のGWがあったことや、木造の杉の助成金の関係の検査期間などの関係から打設後4週での上棟となりましたが、この養生期間が余計に取れたことは、建築的にはとても良いことなのです。

肯定的にもこの期間は見込んでいますので、何の問題もありません。後はちゃんと抜かりなく上棟準備するだけです。