循環型社会の家造り-19
2019.01.23
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ブログ
「木は腐るから長持ちしない」
これはどうでしょうか?
木材の強度は腐らないかぎり1000年ぐらいまでは変わりません。
それは法隆寺などの歴史的建造物を見ても明らかです。
「腐る」というのは腐朽菌という菌が生息するからで、その菌が活動できないように保てれば木は「腐る」ことはありません。
ではこの腐朽菌が生息する条件とは何か、というと一般の生物とまったく同じで、①酸素 ②水分 ③温度 ④食物 の4つだけです。
このうちひとつが欠けても腐朽は起こりません。
この条件の中で、酸素を遮断することや温度をコントロールすることなどは不可能でしょうし、食物は木そのものですのでどうしようもありません。
結局は「水分の管理」が腐朽を防ぐ唯一無二の方法なのです。
「木は腐って耐久性がない」のは木材自体の問題ではなく、木の使い方に腐朽防止の唯一の方法である「水分の管理」ができてないのが問題なのだということです。
ですから木の耐久性の問題は、実は設計や施工や維持管理の際の水処理の問題であるわけで、それを木材の欠点だというのは明らかに間違いなのです。