循環型社会の家造り-53

2019.02.22
category: ブログ

 さて、1998年の東京都の調査では、「身体的暴力」を受けた経験のある女性は、3人に1人。
「精神的暴力」にいたっては、2人に1人の割合だったそうです。

 DVのもう一つの大きな問題は、子供へ与える影響が非常に大きいということです。
具体的には次の4点が挙げられています。

1、 子供が直接的な被害者になりうる・・・DV当事者のうち、子供がいる女性の約3分の2が子供への暴力が同時にあったと回答しています。

2、 暴力の目撃者になる・・・子供にとってこれは「心理的虐待」を受けるのと同じだといわれています。目の前で暴力を見せられることは、子供に極度の緊張と恐怖を与えることは容易に想像できます。

3、 暴力が世代から世代へと受け継がれていく・・・子は親を見て育ちます。男の子は「男は女を思う通りにしてよい」、女の子は「女は結婚が絶対。何があっても耐えるべき」と学んでしまうため、大人になる過程でその「刷り込まれた規範」が修正されない場合、親から子へ受け継がれていくことになります。

4、子供の安全な生活や発達が保障されない

 このような影響を考えれば、DVは子供たちにとってはまさに虐待であり、「児童虐待」や「アダルトチルドレン(AC)」という問題とも深く関係してきます。