循環型社会の家造り-70

2019.03.12
category: ブログ

 原因物質は、あらゆる化学物質といってもよいのでしょうが(というのは、メカニズムが未解明の今現在、報告されていないだけで、将来的には次々と新しい事例が出てくるのでしょうから)特に、代表格といえるものを紹介します。

ホルムアルデヒド・・・合板などいろいろなものの接着剤として、利用されています。報道された当時は、おもにビニールクロスの糊の防腐剤として使用されていました。
そのため当時はクロスそのものが、悪者のようにされ、その誤解が現在もあるようです。
ホルムアルデヒドを水に溶かしたものが、ホルマリンで理科室の標本がつけてあったものです。これが防腐剤たるゆえんです。
また、ホルマリンは発ガン性物質でもあります。

トルエン・・・木工ボンドや接着剤、塗料の溶剤として使われます。揮発性があり、キシレン、ベンゼンなどと合わせて、VOC(揮発性有機化合物)とも呼ばれています。

キシレン・・・接着剤、塗料の溶剤として使われます。

・ベンゼン・・・接着剤、塗料の溶剤として使われます。

木材防腐剤・・土台などの木材を防腐するのに、現場で塗ったり、加圧注入したりしています。

可塑剤・・・・化学材料を柔らかくするための薬剤で、ビニールクロスやフローリングなどの加工に使います。

・防蟻剤・・・・シロアリ駆除のために、木材処理や土壌処理に使われる薬剤です。

 以上は、家造りに使用されている主なものですが、実は日常で肌に触れたり、もっと体の近くで使用する化粧品や洗剤、下着などの生活必需品の中にも、このような物質が含まれています。
この問題の根の深いところは、そこにあります。