循環型社会の家造り-78

2019.04.03
category: ブログ

 あくまでも自然の材料なのです。
機械や魔法の杖のような、革新的な効果は期待しないで下さい。

 湿度調整においてもたいせつなのは、やはり住まい方なのです。
 ここでもたいせつなことは「過度に期待しすぎない」パッシブな思考ではないでしょうか。

4-6、自然素材住宅のすすめ

 「家族の健康」から家造りを考えた時、その材料から化学物質は極力排除すべきです。
 特に、殺虫剤や駆除剤、薬剤など直接の毒物は、絶対に使用すべきではありません。

 しかしながら、すべての人が手間ひまかかる自然素材だけの家造りをするべきだとは、思っていません。
なぜなら、自然素材のすぐれた点を維持するためには、それなりのメンテナンスが不可欠だからです。

 自然素材の家造りは戦前の日本家屋そのものです。
それは生活そのものも、一部分は昔に戻さなければ成り立たないということも意味しているのです。

 会社で仕事を持つ奥さんに、毎週床の拭き掃除を強いるのは酷でしょうし、高齢者の方にはしごを掛けて外部の塗り替えをして頂くのは無理でしょう。
 良くも悪くも現代の社会で生活している以上、メンテナンスにかけられる負担はそれぞれに違うでしょうし、すべての方がそれを趣味として捕らえられるかどうかも異なるでしょう。