循環型社会の家造り-8
2019.01.18
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第2の理由は木材使用による「省エネルギー効果」です。
「製造エネルギー消費量」という指標をご存知でしょうか?
鉄やアルミなどの材料を鉱石などの原材料から柱やアルミサッシなどの製品になるまでにかかる電気エネルギーや輸送エネルギーの総量で比較するもので、どの材料や製品が製造される過程で多くのエネルギーを必要とするかを示したものです。
この製造エネルギー消費量で建築材料を比較すると、木を1とした場合コンクリートは8倍、鉄は350倍、アルミニウムにいたっては1460倍にもなります。
このように木材は他の建築材料に比べて、圧倒的に製造に必要なエネルギーが少ないのです。木材を使用することによって消費される石化燃料は削減され、放出される二酸化炭素も当然削減されるのです。
第3の理由は「エネルギー代替効果」といわれるものです。
木材は燃やされるときだけ二酸化炭素を放出しますが、この時同時に熱量を出します。
この償却エネルギーを化石エネルギーの代わりに使うことで、化石燃料の消費削減が計れます。
以上の3つの理由により国は「国内の森林の50%以上を占める人工林の積極伐採によって二酸化炭素放出の削減をしましょう」と言っているのです。