SDG’Sを目指して -21
2021.09.10
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ブログ
このような特性を持つ木材は、どの状態のときに住宅資材として使われるべきでしょうか?答えはもちろん平衡状態になったときです。
しかしながら前述の天然乾燥では、10年以上も倉庫の中で眠らせ続けるしかありません。量も膨大なものになり、当然コストもかかってしまい現実問題としてはとても不可能です。
そこで機械で強制的に乾燥させる技術ができてきたのです。
輸入材では10年以上も前から使われていたこの技術が、国産材でもやっと使われだしました。
私は国産材が市場からソッポを向かれたいちばんの原因がこれであったと思っています。
住宅を造る側の立場からお客さんのためにより良い木造住宅を造ろうとすれば、より乾燥状態の良い木材を使うべきで、未乾燥材としてしか流通していなかった国産材を使うわけにはいかなかったからです。
さて、この機械で強制的に乾燥させた材はキルンドライ材(イニシャルを取ってKD材と呼ばれます)といわれ、前述の標準材(グリーン材)と区別されます。その含水率は、15~20%でほとんど平衡状態に近い状態まで乾燥させています。つまり強度は最高の状態で収縮がほとんどない木材だということです。