SDG’Sを目指して -34【なぜ今、パッシブ住宅なのか?】
2021.09.16
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ブログ
建築基準法では、一昨年シックハウス対策として室内の換気基準を定めました。自然換気を認めず、第一種から第三種までの機械換気の方法により、0.5回/時間の換気量を確保しなさい、というものです。つまり日常行われている窓の開閉はまったく考慮せずに、機械を使った換気だけで1時間に0.5回家中の空気が入れ替わる換気設備を設けなさい、
ということです。
エスカレートする気密化は放っておいて、たとえ完全密封の家でもそうでない家でも、換気扇を24時間回しっぱなしで生活することを強要する法律です。実際の生活において窓を開閉することなどおかまいなしに、すべての家に換気扇を24時間回し続けることを義務付けているのです。これは既存の住宅にも適用される法律ですので、今換気扇が回っていない家の住人は、ほとんど法律違反をしていることになるのです。罰則規定もなく、既存の家に検査に行くわけでもないので皆さんはあまりご存じないのでしょうが、知らない間にこんなにおそろしく、ばかげた法律が出来上がっているのです。