SDG’Sを目指して -82【なぜ今、のびやかな空間なのか?】
2021.10.20
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ブログ
3-9、「のびやかな空間」のすすめ
「心の病」の問題を「住まい」を通して述べてきましたが、住宅が直接問題の要因になっているということではありません。
家造りが影響を及ぼすのは、あくまでも親子や夫婦や子供どうしのコミュニケーションの方法にだけです。どんな家に住もうとも、自分からコミュニケーションを取ろうと思えば取れます。
問題は間取りによって、無意識のうちにそれができる家とそうでない家に分かれてしまうということです。
『季の家』では、「間」の発想を取り入れた開放的な空間を「のびやかな空間」といっています。吹き抜けや階段室を上手に室内に取り込むことで、上下に対しても空間がつながる工夫がなされています。
この「のびやかな空間」を通して、家族の存在をニュアンスとして常に感じて生活する。
言葉のやりとりでしかできなかったコミュニケーションは、気配を感じたり存在を感じたりしていることで変化するのではないでしょうか?