ウオークスルーの下足室

どう造るのか

「収納」というと押入れのように扉の向こうにあるものと考えがちなのですが、実は物をしまうという行為を考えた時、扉は邪魔者ではありませんか?

 いちいち扉を開けて、しまい、閉める、という一連の動作は、オープンな棚にただ置くという動作に比べて面倒くさいものなのです。

 特に玄関の靴収納の場合、どんなに立派な大容量の靴箱を設置しても、親がひっきりなしに子供を叱ったとしても、なかなか靴が収納できないという事がよくあります。

 やはりそれは扉の弊害ではないかと思うのです。

 だから逆にウオークスルーの下足室を造り、靴箱はオープンな棚にして普段から使った靴はそこに置く、という習慣づけが収納を楽にするのです。

 つまり収納というのは普段の生活行動とそのルール付けなのです。

 「わざわざする。」という行為を「自然にそうなる。」行為に変えることが重要なのです。

 玄関収納だけに特化して考えた場合、このウオークスルーの下足室の発想は実に見事に収納の問題を解決します。

 家造りの際には、ぜひともご一考いただきたいものです。