無垢材ってな~に?

なにで造るのか

「無垢」という言葉自体、日常の生活であまりよく使う言葉ではありません。 言葉を直訳すると「垢(アカ)が無い」となります。

「純粋無垢」という言葉がありますが これは心身が汚れていないことです。

 似たようなニュアンスで、無垢は「全く混じりもののない、そのままのもの」という意味があります。

つまり、植わっていた木を伐採し、 それを製材・加工したままの材料だということです。

簡単に言えばベニアや合板、コンパネの様な貼り物でないということです。

 内装材は一見「木」に見えるものでも、 本当に中まで「木」を用いたものは少ないという事をご存知でしょうか。

 実は芯になる材料の外側を、木目の美しい木のシートでくるんで仕上げてあるものが多いのです。

 今は殆どの新建材はこの方法によって作られています。 皆さんの今、身近にあるドアや窓枠をじっくり見てみてください。

 無垢材と新建材とでは、それぞれに短所と長所があります。

 無垢材の家は新建材の家より値段も高く、しかも本来大量には作ることはできません。

 無垢材の家造りから、新建材の家造りへと移っていったのは戦後になってからのことです。

 この移り変わりは、戦後の日本の技術進歩により大量生産が可能になった事と、 価格的に安く作れることなどによります。

 戦後の日本の家造りは、ハウスメーカーの台頭もあり、ほとんどがこの新建材で造られる事となってしまったのです。