無駄な経費を一切掛けない家造り

どう考えるのか

「家を建てよう。」と思いついた時、まず気になるのが『はたして、いくらぐらいの予算や坪単価や諸経費で建つのだろうか?』『住宅の相場はいくらぐらいだろうか?』『漠然と頭の中にある総予算額で間に合うものなのか?』というご予算や諸費用の問題ではないでしょうか?

 マンションや建売住宅のように売値が明示してあるものならともかく、注文住宅の場合はこの高額な商品を図面と見積書と仕様書で判断しなければならないわけで、一般の方にとってこれほど過酷な事はないと思っています。

 しかしながら、それらの資料を提出するまでの作業を通じて業者を信頼し依頼する事で、この世に二つとないオンリーワンの住宅が建設できる訳で、まさにオーダーメイドの醍醐味とも言えるのも確かなところです。

 軽々に高い安いが論じられないのが住宅なのですが、依頼する会社によってその必要経費が大幅に違っている事はご理解いただけるでしょう。例えば100人社員がいる会社は当然その人件費が必要で、その中には経理や人事のように直接建設とは関係ない組織のための経費も含まれます。さらにその規模に見合う顧客確保のためのモデルハウスやその維持費、宣伝広告費など、規模が大きくなればなるほどこれらの間接経費は増大します。

 つまりこれが大手と呼ばれる安心代であり、金看板代とも言える経費です。

 それらの経費をまったく使わない家造りというのもあります。

 アズのように昔からの町場の工務店は、モデルハウスどころか営業マンすら持ちません。広告宣伝もしなければ間接経費というのもありません。組織という大きな図体を維持するために社業を営んでいるわけではなく、家を建てたいというお客様のためだけに存在し、いただいた大切なご予算はお客様の大事なマイホームの建設原価と必要最小限度の経費にしか当てていません。

 逆に言えばお客様の大事なご予算を原価以外に多く使いたくないから、最小の規模で会社を維持しているとも言えます。おかげさまでアズは設立以来29年を迎えましたが、この間規模を変える事無く一人の技術者が目が届く範囲だけのお仕事を丁寧に仕上げてきました。

 ですから年間に仕上げられる新築の棟数は多くても4~5棟というところですが、これを飛躍的に大きくしようとも思っていないのです。

 ただひたすらにお客様にとっての良い家を懇親の力で丁寧に造りたい、これこそがアズの家造りです。

 こんな会社組織を大きくする事を目的としていない、お客様に無駄な経費を使わせない工務店もあるのだということをご理解ください。