省エネルギーとパッシブデザイン

どう考えるのか

 地球環境の問題はたいへん大きな問題で人々の関心も集めています。
 ほんの少しでも地球環境に寄与する家造りを目指すべきです。
 それに加えて、限りある石化エネルギーを如何に有効に使うか、代替のエネルギーをどう活用するかも大切なテーマです。

 その代替エネルギーの中に、自然エネルギーがあります。
 発電などで実用化されている風力や太陽エネルギーなどです。
 この自然エネルギーを、機械や補助の燃料などを積極的に使いながら活用する方法を「アクテイブシステム」といい、それに対して機械や補助のエネルギーをまったく使わずに少しでも自然エネルギーを取り込む手法を「パッシブシステム」と言います。

 そう「エアコン要らずの家」というのは「パッシブシステムの家」のことなのです。

 「アクテイブ」を「積極的」と訳すと、「パッシブ」は「消極的」という意味になるのですが、決してそんな意味ばかりではありません。

 つまり、わき目も振らずがむしゃらに自分の思想や行動を追及するのではなく、もう少し冷静に広い視野と柔軟な視点を持ってゆっくりと良い方向に向かいましょう、という態度のことをいうのです。

 具体的に住宅建設において「パッシブデザイン」と言われるのは、電気や機械などを一切使わずに建築的な手法だけで、室内の特に温熱環境を改善する工法のことを言います。