薪の値段はどのくらい?

なにで造るのか

 薪のお値段と言ってもまずはひと冬に、どのくらいの薪が必要でいくらくらいかかるのか、という問題です。

 これは一回の薪の投入量、薪ストーブの大きさ、部屋の広さ、薪の種類、薪の乾燥度、厳冬か暖冬か、など不確定な要素がいっぱいありすぎて、「だいだい」とか「目安」でしか話ができないのが実情です。

 それでもあえて計算してみると、極端に寒くない都心近郊の地域で一日12時間使用し、薪ストーブは一般家庭でよく使われる中型のもので、薪は1~2年乾燥した標準的な太さのものとすると、大体一日で2~3束(1束6本~10本)程度は使います。

 薪1束を 500円とすると、1日 1000円~1500円。
 1カ月 で30000円~45000円。
 使用期間を11月後半から3月前半の4カ月とすると、一冬で 12万円~18万円といったところでしょうか。

 この数字でもあくまで目安にしか過ぎませんが、他の暖房器具と比較してもちょっと高い燃料代と感じられるのではないでしょうか?

 さて、全ての薪ストーブユーザーが、まさか本当にこの燃料代を支払っているわけではありません。

 当然、木をただでもらって、自分で薪にしようという人が多くいるわけです。

 実際どんな雑誌や薪ストーブ入門書にも「薪は造園屋さんや植木屋さんからもらえる」と平気で書かれていますね。

 でもそれは果たして事実なのでしょうか?・・・

 これも各自の生活スタイルや周りのお仲間の環境でいろいろだと思いますが、もし燃料購入でのみ賄おうとした場合、毎年かなりの光熱費を薪代として考えておかねばなりません。

 このことは設置を置き目になる前に、まず肝に銘ずるべき事です。