循環型社会の家造り-16
2019.01.22
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ブログ
1-6、住宅資材としての「木材」
「杉の木は鉄よりも強い」
と言ったら皆さんは驚くでしょうか?
しかしながらこれは事実です。
住宅建設で使われる木以外のさまざまな材料と、「単位重量あたり」で比較した場合、木の強度は圧倒的にトップなのです。
一般的に強度という場合、①引っ張り強度(両側から引っ張られたときに対する強さ) ②圧縮強度(両側から押されたときに対する強さ) ③曲げ強度(両端を固定して中央を押したときに対する強さ)の3つを比較するのですが、いずれも他の材料と比較して木が優れているという実験結果がでています。
ただしこれはあくまでも「単位重量あたり」の比較ですから、鉄も木も同じ100gの重さのものを比較した場合ということです。
柱一本で比較した場合であれば、鉄は木の何十倍もの重量になってしまいますから結果は当然違ってきます。
このことは住宅の材料として見た場合たいへん重要な意味を持ってきます。
つまり逆に同じ強度の家を鉄と木とで造ったとしたら、木の家は鉄の家に比べて圧倒的に軽いということです。