循環型社会の家造り-34
2019.01.30騒音、振動・・・人間の適応能力は優れていて、微量であれば少々の毒でも気にならなくなります。しかし、気にならないのと健康に良いか悪いかは別問題です。
換気扇の騒音や振動なども、2~3日すれば気にならなくなるでしょうが、はたしてそれが私達の精神や神経に与える影響はどのようなものでしょうか?
少なくとも何もない状態と比較した場合、より健康になって行くとは思えません。
その他・・・停電時の危険性や、電気料金の問題もあります。
さて、以上のような弊害が指摘されている機械換気と、セットでなければ住めないというのが行き過ぎた「高気密住宅」です。
「生活に必要な最小限度の自然換気量すら確保できない危険な家だから、機械による365日24時間の人工換気が必要不可欠なのだ」ということです。
法律で定められた0.5回/時間という換気量は、室内の必要換気量といわれるもので、人が暮らす室内の空気は1時間に0.5回、つまり2時間に1回は全部入れ替える必要があるよ、ということです。
先ほど登場した「C値」でいうと、C=3くらいのスキマ量で必要換気量が自然にまかなえるといわれます。
ですから在来工法とツーバイフォー工法の中間あたりでC=3になりますので、在来パネル工法の家であれば自然に必要換気量は確保できることになります。
これに対して「高気密住宅」と宣伝される家の「C値」は、0.1とか0.2というレベルですから、閉め切って生活したら本当に窒息の危険性すらあるといわざるを得ません。