間違った家造りが生み出した社会問題

どう考えるのか

 
住宅はいつの時代から3LDK,4LDKという、個室の集合体として認知されてしまったのでしょうか?

 少なくとも、戦前のフスマや障子でしか仕切りがなかった家や、ちゃぶ台を片付けて布団を敷いていた家には、個室の概念すら無かったはずです。

 個室の集合体としての住居。それは間違いなく戦後の高度経済成長期に作れられた、中途半端な西洋化住宅なのです。

 日本は戦後の後始末を終え、昭和30年代に入ると高度経済成長期に突入しました。

急激な産業拡大により工場や都市に集まる人のために、とにかく数を確保するための住宅政策が推し進められました。

 また、めざましい発展を見せる産業の中に住宅産業も属しました。

 かくしてこのニーズに応えるために、家は規格化され生産効率が最優先されました。

建築材料の工業化が始まり、プレファブ住宅として家そのものも工場で造られるようになりました。

 核家族化が進み、人々の暮らしが経済的に豊かになり始めたこの時代に、同時に安易な西洋化も始まりました。

それは戦前という時代を全面的に否定したかった時代の表れだったのかもしれません。