「木の家」では、なぜ国産材を使うのか?

どう考えるのか

日本は国土の3分の2が森林、つまりは山だといわれています。
 太平洋戦争終了後の戦後復興期に将来の建築需要に対応するため、国を挙げての植林活動がなされました。
 その結果30年後には主伐材として立派に建築材料になる杉やヒノキが育ちました。
 しかしながら、戦後の高度成長経済の中でのコスト優先主義がこの立派な国産材の流通を妨げました。
 人々は流通量が多く安い輸入材をこぞって木造住宅の材料に使ったのです。
 この結果、日本は森林の蓄積量は2千5百万ヘクタールもあるのに、世界中で一番多くの木材を輸入しているという変な国になってしまったのです。
 日本の国内での木材自給率は、いまや20%以下になってしまいました。

これでは産業の中で林業は成り立たず衰退していく一方です。