SDG’Sを目指して -69【なぜ今、のびやかな空間なのか?】

2021.10.05
category: ブログ

『子供と家庭』を考えるとき、その器になるのが『住まい』です。

住宅そのものが影響するというよりも、どのような住宅の中で生活するかで、家族の行動パターンが変わってくるということです。

 

例えば、子供部屋です。

 

玄関ホールから直接上がれる階段で、2階の快適な個室だとします。子供は学校から帰って来たとき、親の顔を見ることもなく、直接自分の部屋に行く事ができます。

「ただいま」「おかえりなさい」という会話をめんどうだと感じれば、いつでも放棄できます。子供は、食事、風呂、トイレなど、《必要なときだけ部屋を出ればよい》行動パターンで、生活することになります。

親は子供の帰宅すら、気づかないかもしれません。こもっている子供が気になり、顔を見るたびに「あなた、何をしていたの。」と聞くでしょう。

一日に一回くらいなら、「ああ、気遣ってくれているな。」と思えるでしょうが、顔を見るたびとなれば、「いちいち詮索してきてうるさいな。子供が信用できないのか。」となり、ますます親を疎んじる、ということもあるのではないでしょうか。