にわかに注目され始めた社会問題。その名は「ひきこもり」。

その問題に私達住宅業界は目を背けてよいのでしょうか？

私はもう１０数年もその害を説いてきました。

ひきこもりを起す最大の原因は「住宅の個室主義」と親の責任放棄です。

幼少期や思春期の体験で引きこもってしまうのですが、その時親としてどのような態度だったかがもちろん重要なのですが、その時にひきこもられる快適な個室を与えていたかどうかで「ひきこもり」と言う状況にしてしまうかどうかが変わってきます。

思春期や幼少期に自分ではどうしようもないトラブルに襲われるなんて、ほとんどの子が大なり小なり経験する事です。

親の態度でほとんどの場合は病気化する以前に解決できるはずですが、気弱な親で子供の言うなりにしかできない無責任な親が、その時に家の中だけは快適に過ごせる個室を与えて暮らしていたら、やはり「ひきこもり」になってしまうはずです。

今だからこそ住宅業界は自己反省をすべきです。

マンションやたえ売り住宅のような無個性な個室中心の既製品住宅ばかり造っていてはいけません。

家族と言う単位で家族が一つになって過ごせる個性的で、自慢できる資産価値の高い家造りを目指すべきなのです。

こんな大問題が起きてからでないと真剣に考えられるときが来ないのは悲しいけれど、今となっても遅すぎる事はありません。

ぜひご自分にとって、価値が高まり、家族との一体感を高めていけるような家造りをしましょう。