循環型社会の家造り-23

2019.01.24
category: ブログ

また、静岡県では県産材のKD材を推奨する為に「しずおか優良木材」というブランドを立ち上げています。
県内に十数か所の認定工場を置き、人工乾燥され出荷される木材の強度と含水率を検査し、合格したものに認定シールを貼って出荷しています。

このように、これまでの国産材ではしてこなかった『木材の性能表示』という、お客さんにとってはもっとも安心して使うことができるシステムができあがったのです。

このことを受けて静岡県では、県産材KDの更なる消費拡大を目指して、「しずおか優良木材の家 支援制度」と称して、県産材KDで建てた住宅に助成金を支給する制度ができました。
平成17年度の実績は募集100棟に対して、応募総数約170棟とたいへん好評でした。

これに追随するように静岡市や浜松市でも、同様の助成制度が実施されています。

以上のような理由から、地域材であれば何を使っても良いわけではないのです。

大前提はお客様にとってよりよい家造りをすることです。

最近の木造住宅では、プレカット加工と呼ばれるコンピュータ制御のミリ単位の加工が主流です。
上棟後の収縮変形の度合いが大きい未乾燥材では、いくら新築時にミリ単位の加工をしようが、補強金物で締め付けようが数年後の変形には対応できません。

できるかぎり乾燥収縮が少なく、その品質が明示されたKD材(人工乾燥材)を使うべきなのです。