循環型社会の家造り-37

2019.02.05
category: ブログ

 パッシブシステムの手法はさまざまにあるのですが、私の提案するものは以下の3条件を満たすものとしました。

① 夏モードと冬モードの切り替えができること。(断熱のジレンマが解消されること)
② 「集熱―蓄熱―分配―放熱」という一連のサイクルに、動力も機械もつかわないこと。
③ したがって、従来の建築費とあまり変わらない費用で実現できること。また、ランニングコストがいっさいかからないこと。

2-7、『季の家』における夏場の「パッシブシステム」=「二重通気工法」

 私が実践している『季の家』のパッシブシステムの基本は、「集熱―蓄熱―分配―放熱」のサイクルを、夏と冬で切り替えてできることです。
つまりこのサイクルでの「熱」を冬はそのまま、夏は「冷」と読み替えればよいのです。

 では、夏場のサイクルに必要な「二重通気工法」から説明していきます。