循環型社会の家造り-64

2019.02.28
category: ブログ

 めざすべき家造りは「孫子の代まで住み継がれる家造り」です。

 100年使う家を造ろうとした場合、生活の変化に対応できる可変性(フレキシビリテイ)を持つ間取りが絶対に必要になります。

 個室の集合体では不可能なこの可変性を持つ間取りは、家全体を上下階を含めてひとつの空間ととらえ、「間」の発想で部屋を考えることによって可能になります。

 建物をひとつの空間として、必要に応じて仕切って使うだけなのですから、後々不要になる壁が最初から無いのです。
もし、扉や仕切りが不要であれば外せば良いし、後で造り足すことはいくらでもできます。

 新築時にムダな壁を造らない、ムダな個室を造らないということは、コストの面でも有利に働くはずです。

 プライバシーを無視するのではなく、必用な時だけプライバシーを確保できる工夫をしておく。
この時と場合に応じて変えることができるという可変性も、時代に合わせて変えられる可変性と共に大切な要素です。