SDG’Sを目指して -5
2021.09.04
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ブログ
具体的に国は6%の二酸化炭素削減量のうち、約3分の2にあたる3.9%を国内の森林が吸収する分として計上しています。狭い国内でこれから森林化が進んでいくわけでもないのにどうして現状から3.9%もの量の二酸化炭素を森林が吸収増大できるのでしょうか?
実はこれは「現状の森林をそのままにして、森林の拡大で二酸化炭素の吸収量を増やしましょう」ということではなく、「国内の50%以上を占める人工林の積極伐採によって二酸化炭素の吸収量を稼ぎましょう」ということなのです。
二酸化炭素の吸収源である森林を積極的に伐採することがなぜ二酸化炭素の削減になるのか?この辺が皆さんの誤解を生じている原点であるので、ちょっと詳しく説明しておきます。
まず、「森林」には、『天然林』と『人工林』の2種類がある、という前提をご理解ください。
『天然林』とは、古代の昔から脈々と続いている人の手が入らない原生の森です。人の手が入らないことで森としての機能を果たしてきた森ですから、この『天然林』こそ伐採してしまうことがいけない保護されなければならない森なのです。世界的に見れば日本は発展途上国の安いこの「保護されるべき森林」を濫伐して輸入している世界一の木材輸入国なのです。