SDG’Sを目指して -47【なぜ今、パッシブ住宅なのか?】

2021.09.23
category: ブログ

これはことさら特別なことではなく、通風を考えてプランニングさえされていれば、従来のプランニングとまったく変わらないことです。しかしながら、この「風の通り道」を明確に計画できているかどうかが問題なのです。またこのとき、直射日光の影響を受けないように庇を設けたり、風だけが抜けて視線は遮るようなガラリやスダレを付けたり、庭の植物を利用して風向きを操作するなどの設計手法も大切な要素となります。

この「風の通り道のプランニング」には重要な要素が2つあります。

ひとつは通り道を3次元的にプランニングするということ。

つまり、1階2階と分けた平面図の中だけで処理しないことです。通風=排熱と考えれば、熱は当然下から上へと進みますから、これを助長するプランにしてあげれば排熱効果が高まるということです。ですから基本は「下から風を入れ、上で風を抜く」ということになります。