循環型社会の家造り-48
2019.02.15
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ブログ
パッシブシステムによって、冬場において温熱効果が高まる話をしましたが、基本的には「高断熱、高気密住宅」の改善版です。
暖房効果においてはさしたる差はありません。
むしろ冬場においては、家中の壁の中と室内が一様な温度と湿度に保たれる効果のほうが大きいのです。
それは木材を保護して長持ちする家を実現するのと同時に、室内の通気に重点を置いた開放的な間取りやプランニングを可能にするからです。
夏場においても、風を有効に使っての冷却効果は確かに高いのですが、無風状態のときや都市部の排熱だらけの立地でも有効かどうかは、疑問の残るところです。
むしろこの場合も、冷却効果よりも木材保護と表面材の吸湿性向上のほうが効果は大きいかもしれません。
つまりこの家は、抜群の温熱効果をあげることを目的としているわけではなく、『ほどほど』の温熱効果と共に開放的な間取りの実現と家の耐久性の向上を目指した家なのです。
そしてそれが私達の住む温暖な地域において、より良い選択だと考えるのです。