循環型社会の家造り-59
2019.02.24
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ブログ
このような、戦後の脱戦前思考だけの誤った西洋化に始まった現代住宅の流れが、前述のひきこもりなどの問題とまったく無縁だなどと、いったい誰が言えるのでしょうか?
3-6、めざすべき家造りとは?
住居の歴史は横穴式住居、つまりは洞穴から始まります。
人類はこの洞穴から出て以来、自らの手でいかに厳しい自然環境をしのぐのかに全力を注いできました。
その結果、機械と石化エネルギーを手に入れた現代では、寒さや暑さばかりか空気さえも遮断できるような高性能な箱と、温度、湿度もコントロールできる理想的な内部環境を手に入れるまでになりました。
しかし、その理想的な箱が自然や環境に負荷をかけ、住み手の精神や近隣関係に良いことばかりでないことがわかってきました。
さあ今、めざすべき方向を変えなければなりません。
つまり、今までの「自然環境からいかに隔離するかの家造り」ではなく「自然環境の中でいかに共生するかの家造り」にです。
それぞれの住宅についても、今後求められるものは「個々人のプライバシー」から「家族の共生」に、「個々の家族」から「地域、環境との共生」に変わっていくでしょう。
それに資するための生活の器たる住居こそが、めざすべき家造りです。
それでは具体的に、どのような家造りが望まれるのでしょうか?