循環型社会の家造り-61

2019.02.26
category: ブログ

 この開放的な「間」の発想からスタートすると、逆に生活の中で24時間孤立した部屋が本当に必要かどうかを考えることになります。

 「子供室は個室で・・・。」と何の疑いもなく言われていますが、はたして子供が遊んでいる空間や勉強している部屋が、周囲から孤立してなければならないでしょうか?
 「寝室は当然個室で・・・。」と言われますが、昼間も閉め切っていなければならない理由などどこにあるのでしょうか?

 突き詰めるとトイレや浴室でさえ、使用している時以外は閉め切る必要がないことがお分かりいただけるのではないでしょうか?

 ただし、この開放的な間取りが機能するためには、開放された空間に視線や動線の考慮が充分なされていることが大前提となります。

 もうひとつ、「間」の発想の空間で重要になるのが「扉」の形態です。

 個室中心の家造りが当たり前になってしまったために、一般的な扉の認識は「開き戸」(つまりドアですね)が常識になってしまいました。
しかしこれも戦前の住宅には存在しなかった、安易な西洋化がもたらしたものです。

 個室を形作るためには、常に閉まっていて必要なときだけ開く扉が必要でした。
それが「開き戸」です。そう閉めてある状態が基本形の「扉」です。

 開放的な「間」の発想の空間では、常には開いている状態の「扉」が必要です。

 それが「引き戸」です。